電験3種の試験は「一次試験のみの試験」です。一次試験は4科目で構成され、4科目合格すると、電験3種合格となります。
電気工事士のように実技試験、電験2種のように二次試験がないのが特徴です。
4科目のうちの1科目に「法規科目」があります。
法規科目の試験概要
法規科目の試験概要として「問題数」「配点」「試験形式」「出題範囲」を整理しました。
※問題数、配点、試験形式を把握することは、効果的な試験対策を講ずるために必要不可欠です。
法規科目の試験問題数
電験3種法規科目は
「A問題10問」と「B問題3問」
で構成されます。B問題には理論科目と同様、選択問題があるため、問17もしくは問18のどちらかを選択して回答する必要があります。
法規科目の配点
A問題は1問6点、B問題は問11、問12が13点、問13が14点。
満点は100点、合格点は60点。
※試験が難しい年度は合格点が下がることもあります。
法規科目の試験時間
法規科目の試験時間は「65分」です。
法規科目の出題範囲
大きく分けて3つの分野に分かれ、1つ目は電気事業法や電気用品安全法などを学習する「電気関係法規」、2つ目は電気事業法の規定に基づく省令である「電気設備技術基準とその解釈」、3つ目は「電気施設管理」の分野になります。
「電気関係法規」と「電気設備技術基準とその解釈」の2つの分野は文章問題が中心ですが、「電気施設管理」の分野は計算問題が中心となります。
講師が伝えたいポイント
法規科目は「各条文の整理」と「計算問題の対策」が重要であると考えています。試験形式が「マークシート」「5択問題」「B問題の配点がA問題の約2倍」という所は他の科目と同様ですが、法律の穴埋め問題という独特な試験内容は勉強のやり方を工夫すべきでしょう。また、計算問題は出題される問題がパターン化されているので、各項目ごとに覚えこむ問題を決めて、まずはその問題を習得すると良いでしょう。
(参考)試験日
例年、9月第1日曜日
(参考)科目合格制度
電験3種の結果は科目ごとに合否が出ます。4科目すべて合格する必要があります。一部の科目だけ合格した場合、科目合格となります。
科目合格は翌年度と翌々年度の試験まで試験免除の効果があります。科目合格すれば、2回の試験を免除できると覚えておくと良いでしょう。
※試験申し込み時に科目合格申請が必要となるので注意しましょう。今は、インターネットでの申し込みをしようとすると、必ず確認が入るのでほぼ間違うことはないでしょう。