電験2種一次試験 法規科目の試験概要

電験2種の試験は、一次試験と二次試験を行います。一次試験は4科目で構成されます。そのうちの1科目に「法規科目」があります。

法規科目の試験概要

法規科目の試験概要として「問題数」「配点」「試験形式」「出題範囲」を整理しました。

※問題数、配点、試験形式を把握することは、効果的な試験対策を講ずるために必要不可欠です。

法規科目の試験問題数

電験2種一次試験の法規科目は

「A問題4問」と「B問題3問」

で構成されます。

法規科目の配点

A問題は配点15、B問題は配点10点。

満点は90点、合格点は54点。

※試験が難しい年度は合格点が下がることもあります。

電験2種の一次試験は他の科目も「満点90点、合格点54点」です。

法規科目の試験時間

法規科目の試験時間は「65分」です。

法規科目の出題範囲

電気法規及び電気施設管理です。

※電気法規には、電気事業法電気工事士法電気用品安全法電気事業法施行令、電気事業法施行規則、電技、電気関係報告規則があります。

講師が伝えたいポイント

試験の形式がマークシートであり、「多肢択一式」であるところに一つ攻略方法があります。ある程度、解答を絞り込めさえすれば、格段に取れる点数が増えるという術を使わない手はありません。模試などで経験を積んでおくと良いでしょう。

また、A問題とB問題では配点がずいぶんと違います。A問題は大問4つ出題されますが、大問1つあたり小問が5つあります。A問題で出題される分野にまずは注力するのが得策でしょう。

B問題よりA問題の方が若干簡単ですので、確実に点を取れるように基礎を押さえておくことが大事と言えます。

(参考)試験日

一次試験は例年、9月第1土曜日

二次試験は例年、11月20日付近の日曜日

(参考)科目合格制度

電験2種一次試験の結果は科目ごとに合否が出ます。4科目すべて合格することで、二次試験に進むことができます。もし、一次試験の一部の科目だけ合格した場合、科目合格となります。

科目合格は翌年度と翌々年度の試験まで試験免除の効果があります。科目合格すれば、2回の試験を免除できると覚えておくと良いでしょう。

※試験申し込み時に科目合格申請が必要となるので注意しましょう。今は、インターネットでの申し込みをしようとすると、必ず確認が入るのでほぼ間違うことはないでしょう。

(参考)二次試験に進んだ場合の科目合格

今年、二次試験に進んだとします。もし、不合格であった場合、来年は一次試験が免除となります。

しかし、来年二次試験に合格できなかった場合、一次試験の結果は全てクリアされてしまいます。これが俗に言われる電験一次試験のリセットです。