試験範囲を実際に把握する

「一番良い方法としては、過去問題を全て整理すること」

 10年~15年前の参考書は試験の出題範囲を押さえていない著者もいたため、参考書が充てにならなかった。今はTACやオーム社など有名どころの参考書目次は信用しても良いだろう。オーム社の参考書で制御知識が不足していて、至近の試験で大きな失点を招いたこともあるが、それを除けば、だいたいは網羅されている。

 自分はエクセルで、各年度でどの分野の問題が出題されたか整理している。これを行うことで、高頻度で出題される分野が見える。電験3種は過去問題を分析すると、多少変動はあるものの大体同じようなことが問われ、同じようなことを回答していることに気が付く。

 「同じようなこと」がポイントで、危険物の試験等と違い、微妙に変わるのが試験難易度の違いである。丸暗記ではなく、各知識を自分なりに説明できるようにすることで、取れる点数は増えていく。

理論科目

a.直流・交流
オームの法則、合成抵抗の算出、
②電気抵抗と導電率、温度変化
キルヒホッフの法則
④重ね合わせの定理
⑤テブナンの定理
⑥交流の電圧、電流の式と平均値、実効値
⑦交流の電気回路計算
三相交流
b.静電気・電磁気
①電界の強さと磁界の強さ
②クーロンの法則
③静電容量
④磁気に関する法則
⑤フレミングの法則
⑥磁気回路
⑦電磁誘導とファラデーの法則
⑧静電エネルギーと電磁エネルギー
c.計測・電子回路・その他
①電子の運動計算、半導体での運動計算、
②波形整形回路
③指示計器
④自然界での現象
ゼーベック効果、ペルチェ効果、ホール効果、ピンチ効果、圧電効果超伝導

電力科目

a.発電分野
水力発電
②汽力発電
③その他エネルギー
 ・風力発電
 ・太陽光発電
 ・バイオマス発電
 ・地熱発電
原子力発電
b.変電・送電分野
①変電所(変圧器、開閉器、保護継電器、接地方式含む)
②送電
③配電

機械科目

①直流機
②誘導機
③同期機
④変圧器
半導体
⑤制御系
パワーエレクトロニクス
⑧光
⑨熱
⑩電池
⑪情報処理
⑫電気化学

法規科目

電気事業法
②電気工事法
③電気工業法
電気用品安全法
⑤電気設備技術基準
もっと
・電圧の定義
・電線の種類
・電路の絶縁
・絶縁耐力試験
・設置工事
・安全設備の設置(避雷器、遮断器)
・電線路の支持構造物(風圧荷重計算含む)
・架空電線路
・地中電線路
・屋内配電線路
発電所の運用
・変圧器の全日効率計算